11月の気候と体調変化(東洋医学の見立て)

こんにちは。昭島緑町鍼灸院の金久保です。今回は、11月の気候と体調変化について、東洋医学の視点からお話しします。

11月は秋から冬への「季節の変わり目」。東洋医学的にも体調を崩しやすい時期です。この時期は、肺と腎を中心にケアすることが大切です。

東洋医学では11月は「晩秋〜初冬」にあたり、五行では「金(水)」の季節の移行期。空気が乾燥し、寒暖差が大きく、冷え込みが始まります。影響を受けやすい臓腑は肺・大腸(五行で「金」)で、乾燥・咳・便秘・皮膚トラブルが出やすくなります。

よくある不調としては、咳・喉の痛み・乾燥肌・便秘・冷え・肩こり・倦怠感・気分の落ち込みなどがあります。


🪷 鍼灸で整える11月の体調

テーマは「潤いを保ち、冷えを防ぎ、気を巡らせる」。

◎ 重視する経絡

  • 肺経:乾燥による咳・肌荒れを防ぐ
  • 大腸経:便秘・肌荒れの改善
  • 腎経・膀胱経:冷え・腰痛・免疫低下の予防
  • 脾経:消化吸収のサポート(寒さで代謝が下がるため)

◎ おすすめの代表的なツボ

ツボ名 位置 効果
太淵(たいえん) 手首の内側・親指側 肺を潤し、咳・喉の乾燥を緩和
合谷(ごうこく) 手の甲・親指と人差し指の間 自律神経を整え、風邪予防にも
足三里(あしさんり) 膝下外側 免疫力アップ・疲労回復・冷え予防
三陰交(さんいんこう) 内くるぶし上3寸 冷え・ホルモンバランス・婦人科系のケア
風池(ふうち) 後頭部のくぼみ 肩こり・頭痛・自律神経の乱れ

🥣 11月の薬膳養生

テーマは「潤い補給」「体を温める」「気血を養う」。

◎ 基本の食養生

効果 食材例 調理のポイント
潤いを補う(肺を潤す) 白きくらげ、梨、れんこん、蜂蜜、百合根、豆乳 蒸す・煮る・とろみをつける
体を温める 生姜、ねぎ、シナモン、羊肉、鶏肉、黒胡椒 スープや鍋料理に
免疫・気血を養う 山芋、黒ごま、クコの実、棗(なつめ)、人参、もち米 朝のおかゆやスープに加える

◎ 薬膳レシピ例

  • れんこんと鶏肉の生姜スープ → 肺を潤し、冷えを防ぐ。風邪予防にも最適。
  • 白きくらげと梨のデザート煮(はちみつ風味) → 喉の乾燥・咳・肌荒れに。
  • 山芋と黒ごまのとろみ粥 → 胃腸を整え、滋養強壮・冷え対策に。
  • 羊肉鍋(クコの実・棗入り) → 冷え体質の方、免疫を上げたい方に。

🌿 日常でできる養生の工夫

  • 加湿器やマスクで乾燥対策
  • 就寝前の白湯で体を温める
  • 深呼吸・軽いストレッチで「肺気」を動かす
  • 夜更かしを避け、早寝早起きを意識する(陰陽バランスを保つ)

🪷 昭島緑町鍼灸院からのご案内

昭島緑町鍼灸院では、地域の皆さま一人ひとりの体質や症状に合わせたオーダーメイド施術を行っております。
「最近ちょっと体調が不安定…」という方も、どうぞお気軽にご相談ください。

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