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東洋医学の考え方 ―「内風(ないふう)」とは?🦔
2025.09.07

こんにちは。昭島緑町鍼灸院の金久保です。
今回は、東洋医学の病理概念のひとつ「内風(ないふう)」についてお話しします。
内風とは
「内風」とは、体の内部で生じる病的な“風”のことを指します。西洋医学に直接対応するものはありませんが、けいれん・めまい・ふるえ・意識障害などの症状と関係があるとされます。
東洋医学でいう「風」は変化や動きを起こす性質を持ち、病気を引き起こす「六邪」のひとつです。外から入る「風邪(ふうじゃ)」とは異なり、「内風」は体の内側で自然に発生するものと考えられています。
内風が生じる主な原因
原因 | 内容 |
---|---|
肝陽上亢(かんようじょうこう) | 肝の陽気が過剰に高ぶり、内風を生む(例:高血圧、怒りやすい、めまい) |
血虚生風(けっきょせいふう) | 血が不足し、筋肉や神経が養われず風が発生(例:しびれ、けいれん) |
陰虚動風(いんきょどうふう) | 陰液が不足して熱がこもり、内風が生じる(例:ふるえ、まぶたのピクつき) |
熱極生風(ねっきょくせいふう) | 高熱によって体内に風が発生(例:痙攣、昏睡) |
内風による症状
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手足や体のけいれん・震え
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めまい、ふらつき
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顔や舌のピクつき
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しびれや感覚麻痺
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頭痛、意識がぼんやりする
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重症の場合:脳卒中(中風)、てんかん発作
内風タイプへの食事・生活アドバイス
◎ おすすめ食材(体質別に)
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血を補う:黒ごま、なつめ、レバー、黒豆、ほうれん草、クコの実
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陰を補う:山芋、豆腐、白きくらげ、梨、卵、牡蠣
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肝の熱を抑える:セロリ、苦瓜、きゅうり、トマト、菊花茶、桑の葉茶
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風を鎮め気を下げる:酢(適量)、緑茶、蓮の実、百合根、麦門冬
◎ 控えたいもの
辛いもの、揚げ物、アルコール(肝熱・風を助長)
コーヒー・刺激物(交感神経を高め、震えや焦燥感を強める)
昭島緑町鍼灸院では、地域の皆さま一人ひとりの体質や症状に合わせた施術を行っております。
「最近ちょっと体調が不安定…」という方も、どうぞお気軽にご相談ください。
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