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東洋医学の考え方 ― 「七情(しちじょう)」とは?🦔
2025.06.08

こんにちは。昭島緑町鍼灸院の金久保です。
今回は、東洋医学の視点から「七情(しちじょう)」についてご紹介いたします。
七情とは?
東洋医学における「七情」とは、人体に影響を与える七つの基本的な感情を指します。
正常な範囲の感情は私たちの健康にとって必要不可欠ですが、感情が過度になると「気血(きけつ)」や「臓腑(ぞうふ)」のバランスを乱し、病気の原因となることがあります。
七情は以下の7つの感情で構成されています:
怒(ど)…怒り
喜(き)…喜び
思(し)…思い悩み
悲(ひ)…悲しみ
憂(ゆう)…憂い
恐(きょう)…恐れ
驚(きょう)…驚き
これらの感情は、それぞれ特定の臓器と深く関係しています。
各感情と影響する臓器
① 怒(ど) – 肝(かん)
怒りは肝に影響を与え、気が上に昇りやすくなります。
その結果、頭痛・めまい・顔の紅潮や**肝気鬱結(かんきうっけつ)**などが起こることがあります。
② 喜(き) – 心(しん)
過度の喜びや興奮は心の働きを乱し、不眠・動悸・精神的な不安定などの症状を引き起こします。
「神(しん)」が揺らぐことで、意識が散漫になりやすくなります。
③ 思(し) – 脾(ひ)
思い悩みすぎると脾(消化器系)に影響を与えます。
食欲不振・消化不良・倦怠感などが現れ、体全体のエネルギーも低下しやすくなります。
④ 悲(ひ) – 肺(はい)
悲しみは肺の気を消耗させ、呼吸の浅さ・胸の痛み・疲労感が生じます。
長期間続くと免疫力の低下にもつながります。
⑤ 憂(ゆう) – 肺(はい)
深い憂いもまた肺に影響し、胸の圧迫感・呼吸の浅さ・気力の低下が現れることがあります。
⑥ 恐(きょう) – 腎(じん)
恐れは腎の「気」を下げ、腰痛・頻尿・慢性的な疲労感などを引き起こすことがあります。
⑦ 驚(きょう) – 腎・心
突然の驚きや強いショックは、腎や心に影響を与えます。
気の散漫・動悸・不安・パニック症状などが見られることがあります。

感情を整えるためにできること
七情は精神的な要素でありながら、身体に大きな影響を与えると考えられています。
そのため、感情のバランスを保つことが健康の鍵となります。
▷ リラクゼーション
瞑想・深呼吸・趣味の時間などで、心と身体をゆるめましょう。
▷ 規則正しい生活
バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動が心身の安定につながります。
▷ 相談やカウンセリング
感情のコントロールが難しいと感じたら、専門家に相談することも大切です。
▷ 鍼灸や漢方
感情からくる不調には、鍼灸や漢方薬によるケアが効果的です。
お気軽にご相談ください
七情の乱れによる不調を感じたら、無理せずご相談ください。
昭島緑町鍼灸院では、体質や状態に合わせたオーダーメイドの施術を行っております。
ちょっとした体調の変化や気になる症状など、お気軽にご連絡くださいね。
心と身体、どちらも大切に。
皆さまの健やかな毎日をサポートいたします。
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