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東洋医学の考え方 ― 内生五邪(ないせいごじゃ)とは?🦔
2025.05.07
こんにちは。昭島緑町鍼灸院の金久保です。
今回は、東洋医学の視点から「内生五邪(ないせいごじゃ)」についてお話しいたします。
東洋医学における「内生五邪」は、体内で生じる五つの有害な要素(邪気)のことを指します。これらは、体内の気、血、津液(体液)などのバランスが乱れた結果、内側から発生する病因です。内生五邪は「七情(しちじょう)」、つまり感情の変動や精神状態が原因となって生じることが多く、それぞれが特定の感情や臓器に関連しています。内生五邪は以下の五つです。
風邪(ふうじゃ)内生の風邪は体内の気が急に乱れ、気が上に上がることによって生じます。ストレスや急激な感情の変化、特に怒りやイライラによって引き起こされやすいです。頭痛、めまい、筋肉のけいれん、ふるえなどの症状が現れます。風邪は特に肝臓に関連し、肝風内動と呼ばれる症状を引き起こすことがあります。
寒邪(かんじゃ)内生の寒邪は体内の陽気(温かさ)が不足し、冷えが生じることによって発生します。恐れや不安が原因で、特に腎臓や腰、四肢に影響を与えます。寒冷による腹痛や腰痛、四肢の冷え、下痢などが見られることが多いです。
湿邪(しつじゃ)内生の湿邪は体内の水分代謝が悪くなり、湿気が停滞することで生じます。これは過剰な思い悩みや心配、特に脾臓に影響を与えます。重だるさ、消化不良、浮腫(むくみ)、腹部膨満感などが症状として現れます。
燥邪(そうじゃ)内生の燥邪は体内の津液(体液)が不足し、乾燥が生じることによって発生します。悲しみや哀しみが原因となり、特に肺に影響を与えます。乾いた咳、皮膚や粘膜の乾燥、便秘、喉の渇きなどが特徴です。
火邪(かじゃ)内生の火邪は体内の熱が過剰になり、炎症や熱を伴う状態を引き起こします。過度の喜びや興奮、怒りなどが原因となり、心臓や肝臓に影響を与えやすいです。発熱、のぼせ、口内炎、イライラ、不眠などが症状として現れます。
内生五邪の治療と予防
感情の調整: 感情の変動を穏やかに保つことが、内生五邪を防ぐために不可欠です。適度な休養やリラクゼーション、ストレス管理が推奨されます。
鍼灸と漢方薬: 内生五邪に対応するために、鍼灸治療や漢方薬が用いられます。例えば、火邪には清熱薬、寒邪には温補薬が使われることがあります。
バランスの取れた生活: 規則正しい生活習慣、バランスの取れた食事、適度な運動を通じて、気血の流れを整え、体内のバランスを保つことが重要です。
昭島緑町鍼灸院では、地域の皆さまの健康をサポートするために、体質やお悩みに合わせた丁寧な施術を行っております。気になる不調や体調の変化がありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
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