立春を迎えたとはいえ、今季最強の寒波の影響で全国的に寒い日が続いています。皆様、いかがお過ごしでしょうか？

昭島緑町鍼灸院の金久保です。 今回は、東洋医学における「気虚（ききょ）」についてお話ししたいと思います。

「気虚」とは？

「気虚」とは、「気」が不足している状態のことを指します。「気」とは生命エネルギーのことで、体内のさまざまな機能を支える重要な要素です。気が不足すると、体の機能が低下し、さまざまな不調を引き起こすと考えられています。

気虚の主な原因

気虚の状態は、以下のような要因によって引き起こされることがあります。

• ● 過労：長期間にわたる過労やストレスの蓄積によって気が消耗され、気虚になりやすくなります。
• ● 不適切な食事：栄養不足や不規則な食事、消化不良が続くと、気を生成するための原料が不足し、気虚が生じやすくなります。
• ● 長期間の病気：慢性的な病気や体力の消耗が気の不足を招く原因となります。
• ● 加齢：年齢とともに気の生成能力が低下し、気虚の状態になりやすくなります。

気虚の主な症状

気虚の状態が続くと、次のような症状が現れることがあります。

• ● 全身の倦怠感：エネルギーが不足し、常に疲れやすくだるさを感じる。
• ● 息切れや呼吸困難：呼吸が浅くなり、少し動いただけでも息切れを感じる。
• ● 食欲不振：消化機能の低下により、食欲が減退する。
• ● 体力の低下：運動能力が落ち、風邪などの病気にもかかりやすくなる。
• ● 顔色の悪さ：血の巡りが悪くなり、顔色が青白くなる、くすむことがある。
• ● 下痢や便秘：消化器系の機能低下によって、便秘や下痢が生じることがある。

気虚を改善する方法

気虚の状態を改善し、体のエネルギーを回復させるためには、以下のような東洋医学的アプローチが効果的です。

● 1. 鍼灸（しんきゅう）
鍼やお灸を使って気の流れを促進し、気虚を改善します。特定の経穴（ツボ）に刺激を与えることで、気の生成と循環を促します。

● 2. 漢方薬
気を補う漢方薬（例：四君子湯や補中益気湯など）が処方されることがあります。これにより、体内の気の不足を補い、全体のバランスを整えます。

● 3. 食事療法
気を補う食材を積極的に摂取することが大切です。

• ・おすすめの食材：鶏肉、牛肉、山薬（やまいも）、大豆、米 など
• ・ポイント：温かく消化の良い食事を意識しましょう。

● 4. 休養とリラクゼーション
十分な休養をとり、リラックスする時間を持つことで、気の回復を促します。また、ストレスを減らし、適度な運動を取り入れることも大切です。

まとめ

気虚は体のエネルギーが不足している状態であり、放置すると慢性的な不調を引き起こします。しかし、適切な治療や生活習慣の改善によって、気のバランスを整え、健康を回復させることが可能です。昭島緑町鍼灸院では、地域の皆様に信頼される施術を提供し、お身体の不調改善をお手伝いしております。

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